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お気楽極楽なSS発表会

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[38462] コードギアス 戦場のライル B2 BERSERK-41『優しい世界…前編2』
健 - 2019年03月10日 (日) 13時36分

有紗は意味が分からなかった。ギアスというものに色々なものがあるのはあのデータで見ても分かる。グレイブ・ガロファーノが機情からあの天領、更にコードRと『プルートーン』……全てを手当たり次第に漁った結果……ブリタニア宮内部の不穏な研究にもいくつものコンピュータを経由して侵入して気付いたのかもしれない。

もはや彼のハッキング能力も彼が掴んだ情報も有紗の理解を超えていたが、とにかく怪しい箇所を片っ端から調べていたら行き着いたということになる。並の努力ではないのは確かで、彼は今情報部に左遷されていたから出来たのだろう。

もしかして、あの人『プルートーン』っていう部隊や機情とパイプを持っているのかしら?それとも、主義派組織の内通者?

だが……今気になったのはレイシェフのギアスだ。体感時間を早めるとはどういうことだ?

「どういうことですか?体感時間を早くするって……」

ゲイリーがその質問に答える。

「…………要するに、ヴァリエール郷はギアスとやらで殿下の動きを遅く見えるようになっている。つまり……」

「その分……反応されやすくなる?」

「そうだ。」

有紗は素人だが、ライルの反応速度というものが『ラウンズ』相当の実力者をも凌いでいるというのは聞いている。つまり、そのギアスの前では最大の武器にも等しい反応速度というアドバンテージが失われるということ。



涼子は話を聞きながら、エクセターの威力と完成度に安堵していた。だが……その砲撃で巻き込まれた機体の中には離反した騎士達がいた。そう、元同僚が………

分かっていなかった。そう、単純な好奇心と探究心でKMFを勉強して技術者になった。妹が愛した人が少しでも生きて帰れるようにとKMFの調整や独自に考案したKMFも戦う者達が生きて帰れるようにと願った……それも本音だ。

でも、私が改良したエクセターで同じ軍の人達を殺した。人殺しね、私も………

今更逃げられない。だったらせめて………自分が仕えると誓った人や仲間が生きて帰れるように自分の出来る範囲で最善を尽くす。その代償が他人の命でも、逃げない。

今の涼子が出せる答えはそれだ。



秀作はデルヴィーニュのヴィンセントと斬り結んだ。ハルバードで斬りかかるが、ヴィンセントはそれを受け流して距離を置く。

〈畑方秀作……日本きっての勇将の血縁………それ故に日本を憎む。〉

「何が言いたいんだ?」

〈殿下が皇帝陛下を暗殺したら、間違いなく彼はエリア11を始めとした各エリアの住民達に損のない政策を行う。そうなれば、貴様は間違いなくその臣下として崇められ、祖父の名がつきまとっていた。〉

「ほう?つまり、俺は寝返る連中の最有力候補だったわけだ。」

実際、今でも不思議だ。何故ライルを選んだのか……雛にかけられた質問の答えが出てこない。

「上手く言えないが……奴が暗殺なんて方法で皇帝に即位しようなどと考えていない、と思ったんだ。俺達を始めから使い捨てる気は無い、と思うようにな。」

〈信じているということか……噂では常軌を逸した日本への憎悪ばかりで、人間として破綻していると聞いていたが………過去の噂だったか…良い傾向ではないか。〉

また……なぜ、良い傾向なのだ?まだそこが分からない。

「だが……俺も今自分でも理解できない感情があるんだ。魔物ではなく、貴様らに。」

〈何だ?〉

「ライルを陥れた貴様らに対して、今腸が煮えくりかえっているんだ!!」

ヴァリスを連射する。ヴィンセントはその射撃を躱し、後ろにいたグロースターが一機撃墜される。

本当に分からない。何故、ライルのことでここまで腹が立つ!?所詮は俺が復讐をするための道具に過ぎないのに!

ヴィンセントがMVSで斬りかかり、ハルバードを捨ててこちらもMVSで受け止める。



エクセターを海に投棄した雛は不愉快だった。確かに、時たま感情的になって怒るライルを何度か見た。だが、あそこまで泣いて…自暴自棄を起こしてしまうのを見たのは初めてだった。

神を殺すだかなんだか知らないけど……そんな訳の分からんもので殺されちゃたまらないわ。

ギアスとやらがどこまで本当か、ライルも言っていたように雛自身も半信半疑だ。そう考えれば説明が付くが、雛にとってゼロではなくライルとウェルナーを選んだのが幸運だった。

「もし、何も考えないで支持者になってたらアレを崇めていたのか。ああ、やだやだ。」

どのみち雛にとっては日本の独立などどうでも良いこと。大事なのは己の命、そして生活。

「のはずだったのに……!ああもう、あのお坊ちゃんと藁坊やと関わるようになってからおかしくなった!!」

責任は取ってもらわないと!

雛はローレンスのハドロンバズーカをドッキングさせ、ダブルバズーカで発射した。砲撃はヘリと数機のKMFをなぎ払った。

ドッキングを解除して、今度はハンドガンを構える。ウォードを撃つが、敵はそれを躱してMVSで斬りかかる。

「悪く思わないでね…こっちは盾と大砲だけのKMFじゃないのよ。」

背中の剣を抜き、ウォードの剣を受け止める。だが、ヒートソードとMVSではパワー負けする。しかし、そんなものは想定内であり、ハンドガンを持った右腕からハーケンを発射する。ゼロ距離ではハーケンのスピードに対応しきれず、ウォードのコクピットブロックが射出される。

「ウチの雇い主をはめた落とし前は高く付くわよ?あんたら黒焦げにするくらいじゃあ、全然足りないから。」



クリスタルはハリファクスをフォートレスモードにして敵のKMF隊を攪乱する。

〈くっ、男を誘惑するだけの女狐が我等『セントガーデンズ』に!〉

〈馬鹿者!相手はライル殿下の親衛隊で古株だ!〉

隊長機のグロースターが叱責してサザーランドと共に攻撃するが、やはりフロートがあるといっても第五世代機。第六世代相当のブラッドフォードをより改修したハリファクスを追い切れない。

「今の言葉そっくり返すわ……こっちも油断する気は無いの。」

ルミナスコーンを展開したハーケンを射出し、部下のサザーランド二機を砕いて更に機銃でグロースターを撃墜した。そのままKMFモードに変型してルミナスソードで残った一機のサザーランドを貫いた。

「殿下…大丈夫よね?」

必ず生き残って欲しい。だって、まだ全てを話していないのだから。だから自分も死ねないのだ。



ヴァルスティードは後方からの砲撃で援護をしていた。相手にも火力重視のガレスがいるとはいえ、火力ではこちらの方が勝っている。

「ったく…皇族直属部隊になったかと思えば、いきなり皇帝反逆の容疑とは!」

ハドロン砲でサザーランドを撃墜し、更にミサイルで相手から飛んできたミサイルを撃ち落とす。

「あいつといると、退屈しないな。」

〈退屈凌ぎにしてはハードすぎるわよ。〉

セルフィーのガングランが両腕のハーケンでウォードを貫き、ハドロン砲でミサイルの第二波を迎撃した。

〈姉さんや殿下のお姫様達がいるんだから……止められなかったら、腹いせに首切られかねないわ。〉

「冗談に聞こえないね!」

2機で一斉にハドロン砲を撃ち、接近してくるKMF隊を撃墜する。中には『フォーリン・ナイツ』の識別信号を出している機体もあった。おそらく、離反した同僚だろう。だが……

「悪いが、俺達はまだ見限るほどあいつと付き合いが長くないんでね。」

〈付き合いが短いなら短いで、見限れないってこともあるのよ。〉

[38463]
健 - 2019年03月10日 (日) 14時01分

続きです。

今度は信じたメンバーがメインです。秀作と雛は自分でも分からない変化に戸惑っています。

クリスタルは贖罪のために、ヴァルとセルフィーは見限ろうにも、まだ見限るほど付き合い長くないし、エレーナもあるから寝返っていません。

涼子はアンナやニーナと違うベクトルで技術者を進んでいます。自分が調整したKMFでたくさんの人を殺すのは承知……でも、同僚やライルが死なないためにという覚悟を決めています。




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