【広告】楽天市場にて 母の日向けギフト値引きクーポン配布中

お気楽極楽なSS発表会

(ログ数の節約のため、管理人からの返信はありませんが、全ての作品に眼を通しています)

ホームページへ戻る

名前
メールアドレス
タイトル
本文
URL
削除キー 項目の保存


こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

[38276] コードギアス 戦場のライル B2 BERSERK-33『再び叛乱と始まりの地へ…中編2』
健 - 2018年09月01日 (土) 00時06分

ライルは敵の動向に注目していた。先日の会議通り、E.U.加盟国のいくつかがゼロと接触しているという。大宦官が討伐された後に計画された中華連邦への攻撃も皇帝が宣戦布告をする前に姿を消してしまったので、手の打ちようがない。

皇帝にゼロ、加えてマリーと……どれから手をつければ良いんだ?

目下、最大の問題はゼロだ。おそらく、各国の精鋭部隊などもゼロの元へ送られている。つまり………

クラリスや池田……浅海もいるはず。

浅海を送り返したことが利敵行為なのは分かっている。だが、あの暴挙を一軍人として見過ごすことができずに少数派に彼女らを保護してもらった。

片をつけさせてもらうぞ……池田、クラリス………浅海。

ふと、中華連邦ということで楊 藺喂を思い出した。彼女はクーデター派の軍人であり、ゼロと星刻の戦闘の場にはいなかったが大宦官派の部隊を制圧するのに大きく貢献したという。

彼女とも戦えるのは嬉しいが…少し惜しいな。いや………

迷えば殺される。相手だってそれは分かっているんだ………自分だけ絶対に大丈夫などと思い込んでいるE.U.の正規軍や無能な貴族共とは違う。好敵手と自身が認めている彼らに勝利し、長野や没落寸前のデビー、そして親衛隊や旗下部隊にいる庶民層に実績を立てさせてこの方針の有用性を認めさせるんだ。そうすることで各エリアの総督達にナンバーズの人権向上の利点とそれに関する発言力を強くすることができる。

ゼロにとって最重要目的でもある日本解放……その阻止に庶民やナンバーズが大きく貢献……ひいてはゼロや藤堂を討ち取ることに成功すればナンバーズの積極的採用の良いモデルケースにもなる。

ふと日本と考えると、エリア11が戦場になるということで二人の幼い顔が浮かんだ。あの二人もトウキョウに住んでいる。何とか本国に戻って欲しいものだが……一人だけ、問題がある。否、いくら末席レベルでも貴族の養子…問題はないだろう。シャイング郷という特例もある。

そして、周りから動物的勘や第六感と称されるライルの勘がもう一つの胸騒ぎを告げていた。

「フレイヤ、か。」

北欧神話の勝利の女神の名前を冠する戦略兵器……あのニーナ・アインシュタインがダラスで開発した兵器らしい。先日完成し、シュナイゼルがカンボジアでトロモ機関に開発させていた新型要塞も完成間近だという。

戦略兵器と天空要塞……何を成そうというのです、兄様?

幼い頃から慕ってはいたがどこか怖かったシュナイゼル…一体、何を狙っている?



エレーナは深呼吸した……内心、焦っていた。軍に入隊していきなりこんな大規模な戦闘………怖い、と言えば怖い。死ぬことも…ライルに何も言えないのも……もうなりふり構うものか。どうせ腐ったE.U.の市民と後ろ指を指されている身、なら腐った市民らしくやってやる。

意を決して、エレーナは部屋をノックする。

「ライル様、エレーナです。」

「どうぞ…」

ライルは上着とマントを脱いで書類に目を通していた。

「ゼロの動向、ですか?」

「ああ…」

書類を机において、ライルは椅子にもたれてため息をつく。

「お疲れ…なんですね。」

「『狂戦士(バーサーカー)』なんて異名をもらっても生身の人間だ……疲れる時は疲れる。」

疲れる時は疲れる……そう、それは当然のこと。なのに、E.U.はイレヴンをいくらでも替えが効くなどという理由で酷使している。ブリタニアがナンバーズにしていることと全く同じことをやっているのだ。

「私が…癒やしてあげます。」

後ろから抱きしめ、男の欲望を集めるだけの胸を後頭部に押しつける。

「………クリスタルの真似?」

エレーナは首を横に振る。

「本当に……好きなんです。私……男なんてみんな同じだって、思ってました。」

弟以外そうだと思っていた。養父でさえ欲情を抑えるのに苦労し、それ故に信用したが完全に信用するのに時間がかかった。

「アンダーグラウンドや……ストリートの頃から、資産家に言い寄られて……ダンサーになってからも、軍の慰問ダンスで偉い人やどこかのお坊ちゃんとかに言い寄られたんです。みんな、私の胸とかお尻ばっかり見て。」

エレーナとて年頃の女性だ。恋愛の一つや二つしたい。だが、デートをしても相手の男は身体ばかり要求するような人種ばかり。或いは養父や妹に近づこうとする魂胆が見え隠れする輩………男なんか身体やステータスにしか興味がないんだ。そう思い込んでいた……だが、ライルは弟や養父以外で違う反応をした。

「………どうして演技だと思わない?内心では君に…む、胸を押しつけられて舌なめずりしているかもしれないのに?」

今、少しだけ詰まった。エレーナは上着とシャツを脱ぎ捨て、下着だけになる。それを見たライルがまた赤くなった。既に有紗と優衣で何度も見ているだろうに、やはり反応が可愛い。

「そういう反応をする人……初めてだから………貴方なら良いって、思ったの?」

「……幸也とフェリクスだってそうだろう?」

確かに、幸也はハワイの時でも同僚どころか周囲の女性の水着を直視できず、フェリクスはエレーナを可能な限り見ないようにしていた。しかし……

「最初にそういうのを見た人の方が印象に残るって、知ってます?」

「どういう理屈だか……と言いたいが。」

思い当たる節もあるのか、ライルもため息をついて諦めたのか?

立ち上がり、向き合う。

「ここで、NOと言ったら?」

エレーナは答えとして、ブラとショーツを外して抱きつく。自分でも凄い大胆なことをしている。だが……

「YESと言うまで放しません……新参者だからって、有紗や優衣に負けたくないんです。」

こんな激情は初めてだ……誰かのものだと刻まれたい……

「腕尽くで引きはがすぞ?」

「腕がちぎれても放しません…!」

唇を重ね、胸を押しつける。今まで煩わしいものだったが、愛する男になら好きなだけ差しだしてやる。

離れた時……ライルは観念した顔になる。

「分かった……三番目になるが。」

「…はい!」



ヴァルスティードは今頃姉がライルとよろしくやっている思っていた。全く、意外な一面だ。18年姉弟をやってきて男にあんなに積極的になる面を見るとは思わなかった。

「ま、見た目も良いし性格もE.U.の胡散臭い連中と比べれば良いもんな。」

男の自分から見てもライルは良い男だ……見た目は勿論、中身も好感を持てる。

「素人の俺から見ても軍人や政治家やれるようなタイプには見えない気がするが。」

どうにも身内ないし気を許した相手には甘い。あのカジノに有紗達を売ったのが婚約者の父だと聞いたが、それにしてもヴァルスティードは父親の方は殺しても良かったと思うし…その家の爵位を剥奪するなどの制裁をしても良かったと思う。

一部の部下達はライルが実際に取った処断でもやりすぎという見方をしているが、示しをつける意味ではそれもやむ無しと肯定する意見もある。

「ありゃあ、結構必要なのかもしれないな。甘やかす人間としかる人間が……」

と、無駄な考えはここまでにしてガングランを完璧にしないと。ここで実績を挙げれば帝国臣民として働いた模範的なツーフォーという肩書きが着いて向こうに戻ることを許されるだろう。いくらあの『英雄皇女』でも同じ皇族の肝いりを裁くことは迂闊にできまい。



セルフィーは今頃ライルと愛し合っているであろう姉のことを思った。あそこまで姉が積極的になったのは初めてだ。セルフィーも軍や政府の子息と食事程度なら経験があるが、自分の身体や顔…或いは養父の劇場かセルフィーを経由してエレーナに近づこうという魂胆がある者ばかり。ストリートの頃も、幼いセルフィーにちょっかいを出そうという男を見た。

父さんに拾われてからもね………

養父や弟以外の男を信じなかったセルフィーにとってはライルも同類だ……そう思った。だが、エレーナが積極的にアプローチを掛ける上にガラにもなく焦って急接近を計った。

ま、確かにここの男達は少しは信用できそうね。

あの兄弟はある意味分かり易い位に欲望をむき出しにしている。恋愛対象としてはともかく信用はできた。もっとも、貞操の危機は別だが………

幸也は逆の意味で信用できるし、呆れるけど。

姉の豊満すぎる体型を直視することができず、それどころかハワイでは他の女性の水着を見ただけで苦労したという。どういう人生を送ってきたのやら………大体パイロットスーツだってあのレイやクリスタルのを見ても扇情的なデザインだ…………

最近、幸也は他の者を経由して自分に妙なアプローチをしている。それが好意なのはもう分かる……あそこまで下手くそだと逆に疑う気も失せてしまう。

ライルはセルフィーにとっては恋愛対象としてはならない。だが……幸也とホーネット兄弟と同様に養父と弟以外で初めて信用に値する男である事は確かだった。



ライルはエレーナの恵まれた身体を愛した……前々から分かっていたが、有紗や優衣を超えて余る程に彼女の身体は豊かだ。加えてアンダーグラウンドの経験やダンスのおかげで適度に鍛えられている。

だが、これで三人目……こんな短期間で三人も……ライルは自分が次第に最も嫌悪する人種になりかけている気がした。皇族ならばもっといても良いという教育は受けたしそうしなければという意識はあるのだが、心がそれに着いて行けなかった。

「ライル、様……!」

エレーナは豊かな胸でライルの顔を覆い、ライルも身体を動かして応える。甲高い声でエレーナが泣き、エレーナもライルの頭を抱きしめて応える。

「いやぁん…も、う……!」

有紗や優衣も身体という意味ではライルから見れば凄かったが、エレーナは別格だ。最もライルはだからといって二人を捨てるようなことはしないし、したくない。ここまで来たら三人とも精一杯愛する。それしか、男として自分が彼女達にしてあげることはない。他に浮かばない。

絶頂が来て、一度離れたエレーナの顔は紅潮し……恍惚の表情を浮かべていた。豊かな胸を見せるように、ライルに顔を近づける。

「三番でも……四番でも……良いから。」

「優衣と同じことを…」

エレーナが微笑し、唇を重ねる。

「昔は…嫌いだったの、自分の身体。でも、ライル様になら……子の嫌いな身体…好きなだけあげます。」

「身体で付き合う女性を選ぶ気は…ない。」

「……じゃあ、もっと。」

体位を変え、今度はエレーナにライルが覆い被さり胸を揉みながら再び繋がった。



ゼラートはラクシャータから譲り受けたKMFを見上げた。『ブラック・リベリオン』でゼロが搭乗したガウェインをベースにしただけあり大型だが、武器は大きく異なって『ピースマーク』のような組織で運用された機体の武器を搭載している。実際に搭乗して分かるが、これは相当な暴れ馬だ。

シュテルンを凌いで余りあるほどのパワーとスピードだ。おそらく『ラウンズ』の機体に引けを取らないだろう。

「これがあればシャイング郷にも勝てたのだが……いや、今更言っても仕方がないか。」

あの男は『w-ZERO』との戦闘で戦死している。今の相手は本国だ……既に力を失った『ユーロ・ブリタニア』ではない。



エレーナが眠った後、ライルは彼女の額にキスをして退室する。そして、またため息をついた。

「どうしたんだ、私は?」

急に女性に対して……なんだろう?そう、何故か有紗と肌を合わせて以来タガが緩くなっている気がする。これから『黒の騎士団』との大きな戦争が控えているというのに………

[38277]
健 - 2018年09月01日 (土) 00時13分

ゼロや皇帝、マリーを警戒する一方で女性に関してタガが緩んでいることを気にしているライル。同時に自分がルーカス化しているのでは、と自己嫌悪や恐怖にも見舞われています。

自分で書いてなんだけど、ルーカスとは雲泥の差ですので本当に………

ルーカスは自分が楽しんで飽きれば捨てる。ライルは例え別れなければならなくても、その職業などは保証できるように計らうし子供が産まれていれば可能な限り養育費やその子の名前などできるだけするししたいと思うタイプです。

尚、タガが緩んだきっかけは100%有紗とのゴールです(分かりきっていると思うが)。



JINさん

ライル本人はサラが相手ならば政略結婚も受け入れていたと思うくらいに彼女を信頼していましたし、好感もありました。ちょっとその辺が描写不足だったかもな。



Ryuさん

アルプトラウムというのが正しい綴りですか、ありがとうございます。尚、ハーケン追加は確定事項です。

あの頭の悪い末端団員とモラルの低い正規軍……どんな形でも諍いしか起こらない気もしますけど。



今後の展開でライル軍の死人メンバーは前も言ったとおり結構前から決めていますが、今回は騎士団サイドで動向に悩んでいるのがいます。尚、約一名は絶対に死ぬので。

[38279]
Ryu - 2018年09月01日 (土) 17時16分

まあある意味誠実なのか箍が緩いのかはともかく3人目。ただそれなりに接する期間も長いとまではいかずとも、短くは無かった有紗や優衣と比べると、エレーナは早すぎチョロすぎな気もしなくはないのですが。



モラルの低い奴もですが、逆に「軍人」「兵士」である事のプロ意識の高い奴から見ても騎士団末端の体たらくはイライラするだろうなと。

例として超合衆国成立の祝賀会か何かで玉城が酔うまで飲んでましたが、あれはそういった連中からすれば何してんだと思うでしょう。酒を飲む事は別に否定はしないでしょうが。

あの場面、末端の連中はどんちゃん騒ぎ行ってせっせと準備している奴らからは白い眼で見られる光景が目に浮かびます。



アルプトラウムは綴りは「Albtraum」なので発音もアル「ブ」かと思いきやアル「プ」だったという事です。

[38280]
JIN - 2018年09月02日 (日) 12時39分

もうここまで来ると、自分的には出来ればクラリスくらいはといったところですか。

まあそれもあくまで「出来れば」といった程度の拘りですが。


それとあと感じてきたのが他の面子への責任が増したため、メインのはずの有紗の立場が相対的に下がってきたという点。

それだけに「幻の正室」としてのサラの存在がむしろ上がってきたかというのが今の自分の印象なわけで。



Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場にて 母の日向けギフト値引きクーポン配布中
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板