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[38089] コードギアス 屈託のシュネー
JIN - 2018年03月16日 (金) 22時58分

やはりというか、やっぱりというか。

とにかく家に帰ってからの無言の反応は痛かった。

つい先日、栄えある「インペリアル・ガード」に任命された時はそれこそ一族挙げてのお祝い騒ぎだったのに。

今ではむしろそれを厄介な災い事だったといわんばかりの態度だ。


インペリアル・ガード。

皇帝近衛大隊。

それは恐れ多くも皇帝陛下直属の部隊であって、ナイトオブテン直属のヴァルキリエ隊のように、あのナイトオブラウンズの直接指揮下で戦う部隊。

過去において、その中から皇帝陛下の目に留まってラウンズに登用された例も多く、まさに登竜門といっても過言でない。

そう。ラウンズ。

任命された時点ではヴァインベルク卿あたりならともかく、最年少のアールストレイム卿あたりだとやり辛いなとくらいと思っていたが、まさかあんな任命の辞令を受けるとは。

ナイトオブセブン。

ナンバーズで初のラウンズに任命された男。

まさかそんな男の部下になれとは。


直接の表現は避けているが、家の連中の無言の叱責の意図は明らか。

「ナンバーズの部下になるなんて家の恥だ」。

もちろんその不平ははっきりと口には出来ない。

その任命を行ったのは、帝国宰相でもあるシュナイゼル殿下。

次の皇帝の最有力者と言われる人物であり、そうなれば当然にラウンズの選任権も握る。

それに対しての批難は絶対に出来ない。

だから当然にその矛先は他に向けられる。


レド・オフェン。

俺と共に「あのイレブン」の配下に任じられた、俺の親友。

一族の一人によると、俺があいつと仲良くしていたので一緒にされたのだという事らしいが、それについてだけは俺は怒った。

俺を不甲斐無いとかいうのは良い。

だがあいつになんの咎があるんだ!ってな。



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