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お気楽極楽なSS発表会

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[37966] コードギアス 戦場のライルB2 BERSERK-18『百万人の仮面…前編』
健 - 2018年01月20日 (土) 20時39分

フランスとの講和の後……有力者ピエルス将軍殺害のニュースが報じられた。犯人は不明だが、娘のクラリス・ドゥ・ピエルスが行方不明となり、更にピエルス将軍が『方舟の船団』の混乱時に真っ先に逃げだそうとしていたという情報も提供されていた。

同時期に一部のフランス正規軍による脱走が起こり、それらは全て抵抗を続けているイタリアやポーランドに渡ったという。幸い、この件にブリタニアは関与する必要がなく、そもそもそれどころではなくなっていたのだ。

それは数日ほど遡ることとなる。



和平に区切りがついて、ライル達は艦に戻り、気になっていたエリア11の動向ではゼロに動きがあった事を聞いた。ゼロはナナリーの行政特区日本への参加を受諾した。

流石にこれはライルも困惑する。ライル自身はユフィの潔白を信じているし、ナナリーもそんなことをしないと確信している。だが、向こうは別だ。

只でさえ、カラレスの弾圧の爪痕が新しい状況でこんなことを言われても信用するはずがない。現に、参加希望者は一人もいない。ゼロが命令すれば『黒の騎士団』は参加するだろうが、内部分裂の危険がある。

「ゼロは…本気で参加するんでしょうか?」

有紗の問いにライルも即答出来ずにいた。

「…その前に、あのゼロって本物…か分からないんですよね?」

「ああ…枢木卿が引き渡して皇帝陛下が処刑をしたとは発表したが、それだけだ。」

素性すら公表されなかった。今のゼロがあの頃のゼロである可能性もあれば、同等の能力を持った別人という可能性もある。

「あのゼロと同等の能力を持った人間がそうそういるとは思えない。相手はコーネリア姉様をも何度も退けたんだ。化かし合いでは私など勝負にならない。」

そう、自分が頭より身体で勝負するタイプなのをライル自身も自覚している。化かし合いをするとしても、それはゼロやシュナイゼルの真似の域を出ていないのだ。

知略をもう少し磨かないとな……

そう思った時……突然有紗が後ろから抱きしめた。

「この間返した子達……本当に、何もなかったんですか?」

「………君まで疑うのか?」

「……だって、あの総隊長も来てたんでしょう?凄い綺麗で…渡された子達も。」



あの衣装もとても扇情的だった。衣装はクリスタルが引き取ると言いだし、全てこちらで回収されているが……彼女のことだからそれでアプローチをするつもりなのだろう。彼女ならやりかねないし、優衣も同じ事をするに違いない。

だが……

「ライル様…私もああいうのを着たら……」

「や…やめてくれ……想像しただけでも刺激が強い。」

ライルが真っ赤になったのが分かる。

「ライル様なら…良いんです。」

「だからやめてくれ……」

可愛い…普段は落ち着いているが、こういう話題には本当に純情だ。有紗もどちらかと言えば純情だ。が、想いを寄せている人のこんな部分を見られるのは少し嬉しい。

嫉妬してるんだ…私……

只でさえクリスタルという飛び抜けた美女が常日頃アプローチをしている。それに加えてレイに許嫁のサラ………更には優衣、そしてE.U.の将軍令嬢までに気に入られている。

それに対して、私なんて………只の平凡な女…

令嬢に大企業に勤めていた親…優れたパイロットや秘書官などの要素がある。だが…有紗は只の侍女。しかも生まれも所謂庶民……

いや、負けたくない。

自分でも驚くほど醜い感情だ………私、こんな事考える子だったんだ。



シルヴィオは木宮が入れた緑茶を一口飲んで特区日本を考える。

「どう動くと思う?」

「そうね…今のままじゃあ前の二の舞以前に勝負にならないわ。しかも、あの時全部力を出し切ったでしょうから。総領事館のことを考えるのなら、中華連邦かE.U.で力を着ける…それが常道でしょうね。」

木宮の冷静な分析はやはり頼もしい。

そう、現状ゼロが逃亡する先は距離という意味でも中華連邦が一番妥当だ。一年の間に裏で話を付けていた、と考えれば辻褄も合う。だが……今の中華連邦の情勢でそんなことが適うのだろうか?

そこがシルヴィオの疑問であった。





行政特区日本の再建……その式典会場ではゼロとナナリーの公約が発表された。その中の1つ…ゼロのみの国外追放という案件。要は自分だけ国外へ逃亡するという事だ。だが……ゼロはまたしてもそれを奇策を持ってくぐり抜けた。

式典に集まった百万のイレヴン…いや、日本人達全てがゼロの仮面とマントを纏った。

それを見たライルも唖然とした。

「な、何これ?」

「な、何って……百万人の、ゼロ?」

有紗も呆然とし、レイがかろうじて答える。そして、ゲイリーが「やられた!」と唸る。

「そうか…そういうことか!」

今の『黒の騎士団』は半壊状態だ。戦っても勝ち目がない。賛同者がいても戦力になるはずもない。ならば…と。



〈全てのゼロよ!ナナリー新総督のご命令だ!速やかに国外追放処分を受け入れよ!〉

「えぇ!?」

優衣が驚愕し、別のフロアで見ていた幸也も立ち上がる。

「ふざけるな!仮面さえはげば……!」

幸也は自分で言って、それが出来ないことに気付いた。

「しまった…!」

「誰も正体を知らない…!ここでもし発砲命令を出せば!」

長野もその結果を分析する。クズの同僚と同じ考えというのは幸也にとってはなはだ不本意だ。だが……実際にそれでは『虐殺皇女』の汚名をナナリーにも背負わせることになる。

「クズ共をのさばらせる方便になるだと!?どう転んでもあのクズにとって好都合じゃないか!!!」

あのゼロがいないという可能性だって充分にある。最悪ゼロだけは助かる。幸也もそこだけは理解出来た。

[37967]
健 - 2018年01月20日 (土) 20時45分

前回は色々とごめんなさい。

でも、浅海はああなる以上他に考えられなかったので。実は、ライルが抱いてくれなかったから愛人という、ある意味で良い暮らしを逃し、逆恨みで復讐をしようというイレヴンの少女も考えたのですがやめておきました。

クラリスは、敵としても男としてもライルを気に入っている。前回あまり心理を描写しなかったので、真面目にと思いました。




JINさん

一応、ライルもある程度で自分が温室育ちという自覚があります。レイのコンプレックスに対しても、自分では想像出来ないということも…レイの苦しみを完全に分かってあげられないと分かっているので。良くも悪くも純粋すぎるという感じで書いています。



Ryuさん

裏切り者についてはお楽しみにお願いします。コーネリアだってある意味騎士道被れですし…マリーベルは只の殺戮皇女……血を被る道を歩んでいる皇族ではライル、シルヴィオ、エルシリアとセラフィナ、コーネリアがある意味一番まともで…ルルーシュは正にそれを超えるという感じですね。

クラリスは「父殺しの罪は総帥であっても逃れられぬ!」とまではしません。そもそも隠蔽されていた逃亡を暴露されたことと当時の彼女の対応から見れば多分、情状酌量はあるとしておいてください。

[37970]
Ryu - 2018年01月20日 (土) 22時11分

『まとも』か『まともじゃない』かの境目なんて人それぞれ、かなり曖昧だと思いますがね。

ライルなんて傍から見れば、別にルーカスの様な凝り固まった思考持ちじゃ無くても、マスカールの様なリアルにいそうな人間からすると『まとも』じゃありませんし。

浅海の初期設定、というのも少し気になりましたが。イメージ的に顔や身体の傷が無い雛、といった感じなのか。

あと自分の感想の返信にある「裏切者について…」とありますが、すみません、一体何の事でしょうか?

[37972]
JIN - 2018年01月21日 (日) 00時29分

「純粋」というか「経験不足」というか。

まあ「庶民の中で彼らを知った」と自ら称する、ルルーシュですら激すれば完全に「無礼者」調の「上から目線」ですし。

これはもう死ぬまで直らない「三つ子の魂」かもですが。


とにかく彼らの活躍舞台はどうなるか。

焦点としては意外と重要だったらしい中東地域なんかも面白そうですが。



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