[37964] コードギアス 追憶のエミリオ intermission 感想 |
- JIN - 2018年01月18日 (木) 00時09分
「はあ…」
「どうしたの。ラル。ため息なんかついちゃって」
「あ。アグネス従姉さん。凄かったですよねえ。ダリア様。やはり『天才』とか『名花』とか呼ばれる人は違うなあって」
「フン。確かに実績はあるし元も良いわよね。でもそれはそれは機会を得られたからよ。それに位置的に最も西のリトアニアだから迎え撃つ準備も出来た。私たちの抵抗もあったしね。それも合わせて考えなきゃ」
「うん。でもやっぱり『輝いてる』って感じでしたね。従姉さんもそれは認めるでしょ?」
「そ、そりゃそれを認めないほど器は小さくないわよ。でも私だって悪くないでしょ?」
「うん。従姉さんだって格好良いよ。僕は大好きさ」
「まあ。お世辞だけは上手くなったみたいねえ」
「えへへ」
「そういえばあの女、妙にあんたの顔をシゲシゲと見ていたわね」
「え?」
「気を付けなさいよ。あんた。顔だけは可愛いんだから。ボッとしてたらあの女に食われちゃうわよ」
「そんなの」
「あるわけないって。わかんないわよ。あの女、ポーランドの男との婚約を解消したけど、とっくにデキてるって噂もあるし。エストニアだけでなくラトヴィアの血も引いてるあんたを狙う理由は十分あるんだから」
「で、でも相手だったら。あの、副官の方がいるみたいじゃないですか」
「フン。マティアス少尉か。まあ男の方は気がありそうだっただけど、女の方は問題にしてなさそうよね」
「そ、そうですか」
「ま。この時勢でリトアニアの中だけでくっついてる余裕は無いってとこなんじゃない。まあそれはこっちも同じだけど。だからこそ。ラル!」
「は、はい!」
「リトアニアに主導権を渡さないために、あの女をあんたに誑し込んでもらう事があるかもだけど。あんたも名誉あるクールラント一族の一人なんだから。それを忘れるんじゃないわよ!」
「…」
「ん?」
(…はあ。確かに母上はラトヴィアのクールラント家の出身だけど、僕はれっきとしたエストニアのクロイツヴァルト家の人間なんだけどなあ…それを言ったらきっと…)
「返事は!?」
「は、はい!!」
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