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お気楽極楽なSS発表会

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[37898] コードギアス 追憶のエミリオ  MEMORY−12 全面介入 U
JIN - 2017年12月07日 (木) 14時11分

合衆国リトアニア。


「臨時」首都カウナス。



かつてユーロ・ブリタニアに侵攻される前の、リトアニアの首都はヴィリュニスであったが、スマイラス攻勢による一気回復の時点で旧ユーロピア時代からヴィリュニス(ポーランド名ヴィルノ)への歴史的権利を主張していたポーランド軍に占領されてしまい、首都機能を移転し現在に至る。

当然この(現時点では)ヴィルノ問題は悪逆皇帝死後の超合集国連合の争点の一つとなった。

「ブリタニア侵攻以前の回復」が連合の憲章原則の一つである以上、当然にヴィルノはリトアニアに返還されるべきだが、ポーランドはその「以前」を拡大解釈し、しかも「解放への貢献」を引き合いに出し、公然と無視。

(ちなみに彼らにとっては当然の「回復」である以上、特に「併合」の宣言も出さない。)

しかも両国の関係が決定に悪化したのは、その解決策としてポーランド側が出した「両国合併案」。

その内容は明らかにポーランドへの「吸収」「併合」以外の何物でもなく、しかもそれを当然視するようなポーランド側の態度にリトアニアの代表は激怒し退席。

かくて交渉は決裂し、現在にまで至っている。


もちろん超合集国連合とて、その面子と存続に掛けてもこの問題は解決しなければならない。

但し厄介だったのは、この地域が旧ユーロピアの崩壊後において中心を欠いた混沌状態に陥っていた事。

西方から侵攻してた旧ブリタニア帝国によって大打撃を受け、事実上の単独降伏をした、フランスは未だにその痛手から回復しておらず、特に政治的権威の失墜は壊滅的と呼ぶに等しい。

一番の国力を残したのは、実質的にユーロピアの最後の核となったドイツであったが、その超合集国加盟は実質的に悪逆皇帝からの強制圧力であったため、脱退こそしない物の、旧ユーロピア最終グループとしての独自性を主張する傾向が強い。

それだけにイタリアなどと共に超合集国の原加盟国ともなっていた、ポーランドの政治的立場は強く、同じくスマイラス攻勢の時に解放し、現在は保護国としているスロバキアだけでなく、ベラルーシやウクライナの西方にも軍を置き、同方面への影響力も強い。

特に当初は自然崩壊すると思われていた、北ユーラシアの旧ブリタニア勢力がむしろ独自の政治的権威と機能を高めだした事は、それへの対抗としてのポーランドを中心とした軍事勢力の必要性をますます上げることとなり、同方面の解決をますます困難な物として、いわば「ポーランドの結び目」とまで呼ばれる状況を生み出していた。


そしてヴィルノと共に困難な部分の一つとして残ったのが、ケーニヒスベルグ問題。

ブリタニア侵攻の時点においてドイツの飛び地であった、この地域は北海を完成する旧ブリタニア帝国の艦隊勢力が置かれており、現時点でもそれは健在。

悪逆皇帝への服属を拒みつつも捨て置かれた、彼らは北ユーラシアからの各種の補給を得る事で、同地の統治を維持。

そして同地への歴史的権利へも主張しているのがポーランドであるが、戦力だけでなく地形的な問題もあって、直接かつ単独の「解放」は不可能であり、それにはどうしてもリトアニア側からの支援が必要になる。

ただしその協力を得る事はヴィルノ問題もあって内外的に不可能。

(直前の領有者であったドイツがそれに協力する事もまたありえない。たとえ海上からの支援を行っても、ポーランドが単独占有してしまうのが目に見えている限り)

それどころかポーランドへの対抗上、リトアニアは同地との連携を進める方向に動き、その結果ケーニヒスベルグは北ユーラシアからリトアニアへの橋渡し役も担う事になる。

そしてそれがまた当地方面の政治的混迷を高めた事は説明するまでもない。



カウナス首相官邸。


その内部にカンカンと響く靴音。

それは実に規則的で一部の乱れも無く、その主の隙の無い性格を現しているかのようである。


やがて開かれる大扉。

同時にビシッとばかりに行われる敬礼。


「ただいま帰還しました! ヤゲヴォ首相閣下!」


それを受け、一瞬引き締まった顔を作るも、すぐに柔和な表情に戻る正面の人物。


「ご苦労だったな。ダリア」



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