【広告】楽天市場から 春のお買い物マラソン4月27日朝9時まで

お気楽極楽なSS発表会

(ログ数の節約のため、管理人からの返信はありませんが、全ての作品に眼を通しています)

ホームページへ戻る

名前
メールアドレス
タイトル
本文
URL
削除キー 項目の保存


こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

[37835] コードギアス 戦場のライルB2 BERSERK-14『狂戦士の心…後編』
健 - 2017年11月16日 (木) 21時19分

クリスタルは軍学校の時のライルの話をする。あの頃、ライルは貴族と庶民の双方がいる軍学校では浮いていた。何せ、皇族が入るほど位が高い訳ではないからだ。その中で、貴族達はライルのご機嫌取りをした。

寮で監督生を務めようと必死なライルを、ミスをしてもおだて…訓練でも手を抜いて………だが、そんなライルは逆に疑念を抱いていた。

教官達ですらそうなのだ。次第に息苦しさを感じていた。

「13くらいでそれだけのことを気付いたの?」

「勘が動物並みだからね……変な魂胆をそれとなく気付いていたのかもしれないわ。」

そんな時期に知り合った。三年生のあの学校でもうすぐ卒業するクリスタルは……

「あの頃の殿下……『ノネット様やコーネリア姉様みたいな強い騎士になる!』って、小さい男の子みたいに燃えていたの。」

とても純粋で、幼い子だった。そのくせ……皇族らしく振る舞おうとしている。

可愛い感じの男の子だから、声をかけた。それは事実だ……

「でもね…あの人の、本当はどこにでもいそうな普通の男の子の顔が私は一番好きなの。」

そう、何度かデートに誘い根負けさせてから……本気で口説くようになってから。しかし……



コーネリアとノネットに憧れていた……それは聞いたこともあった。ライルが今も引きずっているというあの事件も………

「ライル様、ジュリアって人の事件を今も引きずっているのよね?」

「ええ…多分、一生自分を許さないわ。」

一生……そこまで思い詰めるなんて。顔だけで好きになった自分が浅はかに見える。

「私、浅い女だった?」

だが、クリスタルはそう言わなかった。

「私だって、さっき言ったけどきっかけは『可愛い男の子だった』って印象なのよ?とやかく言う筋合いないわよ。」

「…………私…ライル様が理想とのギャップや周りのことで無理してるな、とは思ってたけど………そんなことまで。」

「幻滅した?」

クリスタルの質問に対して、優衣は首を横に振る。

「惚れ直した。あの人がずっと引きずっていても、私を愛人にするくらいの人にする!!」

「そのガッツ…ちょっとおかしいわね……で、具体的には?」

具体的に……それは…

「うん、オフのプールで紐みたいな際どい水着とかでセクシーアピールは基本ね。幸いスタイル、特に胸は私にアドバンテージがあるわ。」

優衣は商品になっていた頃は17歳に不釣り合いな鬱陶しいことこの上なかった豊満且つ見事なボールのような形の胸を強調する。

「後しつこくデートに誘って、手料理も振る舞わなきゃ。」

「地道ね…でも料理は一番の強敵がすぐそこにいるのよ?」

そうだった………彼女の料理は何度か食べたこともあるが、絶品だ。

「うう…絶対に負けない!!シャワールームやベッドで待ち伏せしたり、夜這いはかけてもライバルを嵌めるようなことはしないで勝つわ!!」

「………嵌めないというのには賛成ね……それじゃあ勝った事にならないし、気付けばあの人には間違いなく嫌われるわ。」



何言ってるのよ、私……この子の言う通りなのに、私は…!

「どうしたの?」

「なんでもないわ。」



翌日……ライルは許嫁のサラに見送られて出立することになった。

「それじゃあ、あまり無理はなさらないで。」

「ああ……次に戻ってきたら離宮で食事でも。たまには婚約者らしいことをしないと…」

「有紗の手料理を食べてみたいですね…」

「え?」

有紗が呆然とした。それはそうだ。何しろ、ライルの軍以外で貴族の令嬢からそんなリクエストが来るなど、夢にも思わないだろう。

「えぇと……頑張ります。」

飛行機に乗り込み、戻るライルは有紗にゆっくりと話しかけた。

「有紗…」

「はい?」

「………本当に今更だが、エリア11での…あの事務次官の後………すまなかった。私もどうかしていた。」

一生懸命考えたつもりだった。だが、結局こんな言葉しか出てこない。

「あ…あの………私の方も…その…………事務次官を殺したのは…私を助ける…ためだったし…」

有紗があの頃のことをまた思い出す。

「………ま、前の事件と似ていたから…酷い取り乱していたって……聞いて…それで…!」

「有紗…その………い、今までと同じように…」

本当は言いたい……一年間秘めていた気持ちを……だが…!まだ、それだけは!

「改めて…今まで通り、侍女として使えてくれるか?」

「……はい!」

脇で有紗が頷くと、ライルの前で両膝をつき、手を頬に添えた。

「この前のと違って…ちゃんと、してください。」

有紗の顔が赤く……いつも以上に、そう…綺麗だった。気のせいか、自分の顔も熱い。

「分かった…」

有紗の両肩に手を添えて、唇を重ねる。二人共、舌を絡めてしばらくは離れようとせずに…あの事件直後のとは違う……『フォーリン・ナイツ』のクーデター後のような甘い濃厚なキスを何度か繰り返した。



それを外ではレイが聞いていた。

「何とか仲直り出来たみたいね。」

「物好きな…あのまま気まずい状態ならスレイダー卿にとって好都合だったでしょう?」

一緒に外にいた良二にレイが人差し指を向ける。

「貴方、そんな状況で試合に勝って嬉しい?恋も同じよ。」

「スレイダー卿……自分で白状しているぞ。まあ、もう大体の人間は気付いているだろうが。」

「え?」

長野に言われ、レイは気付いてしまった。ライルのことが好きだと、公言してしまった。

「気付いていないと思ったか?殿下も気付いているぞ。」

ライルにも!?い、いや確かに二度もキスを…しかも濃厚なのをしたのだ。

「え?…あ、あぁ……あぅぅ。」

身体の力が抜け、レイはその場にへたり込んでしまった。

「へたり込んだ。」

良二に言われるまでもなく分かっている。だが、すぐに今ドアの向こうで距離が縮んでいる二人がいる。有紗も今……そう考えると、邪魔をしたくなってきた。

「ラ、ライル様!」

「どうした?」

「あ、あの………長野隊長がお話があるそうです!!」

長野に突然話を振り、長野も一瞬だが動揺した。

「失礼します…殿下、E.U.にいるクレヴィング将軍達との連絡はよろしいので?」

「ああ……先程シュナイゼル兄様も交えて済ませた。セラ達も現地時間で翌日には戻るそうだ。」

ライルが一泊おき、表情を引き締める。

「正念場だ……」

その表情に騎士達が背筋を伸ばす。

「イエス・ユア・ハイネス!」


[37836]
健 - 2017年11月16日 (木) 21時22分

優衣とクリスタルは改めてライルゲットに燃えあがり、ライルと有紗は仲直り……レイはばれてしまいました(ホーネット兄弟や木頭姉妹も含めて大体気付いてますが)。



JINさん

本当は兵士一人が戦局に与える影響はたかが知れてるんだが……あくまでその兵士が扱っている兵器がおかしいだけで。


[37839]
Ryu - 2017年11月18日 (土) 09時52分

有紗との仲も改めて一歩前進した様で何より。

ライル争奪戦のレースもより白熱するでしょうが…これに最低でもあと一人、自陣営に加わる予定なのだからある意味とんでもないなと。

再びの戦場に戻る事となりますが、そろそろライルの新型機が登場する頃か、リメイク前は確か池田に撃破されて機体大破してから用意されましたが。

[37841]
JIN - 2017年11月18日 (土) 15時54分

その「おかしな兵器」を使えるところに、スザク個人の最大にして真の価値と意義があるんですよね。

(それに比べれば「首相の息子」なんて付録以下の意味しかない。)

そしてそれによってランスロットは、グラスゴー以上の「第二次KMF革命」を起こしたわけで。

もっともそれが可能となったのは、そもそもスザクがキャスティングボードを持ち得るだけの敵味方の拮抗状態をルルーシュが作ったのも大きいわけですが。


それにしても次は決戦に向けての陣容発表といったところでしょうが、とにかく楽しみにしております。



Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場から 春のお買い物マラソン4月27日朝9時まで
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板