[37803] コードギアス 追憶のエミリオ MEMORY−11 大中央騎士団 − Grand Central − V |
- JIN - 2017年11月11日 (土) 15時32分
スモレンスク市。
大中央騎士団スモレンスク支部。
総指揮所。
北はサンクト・ペテルブルクから南は黒海に至る広大な展開図が映し出されている。
それを見ながら幕僚たちと意見交換を行う壮年の男。
「やはり動いたか。ウクライナの北部方面軍」
画面に映し出される光点。それは移動しながら北に向かって移動しつつある。
「は。アーウィング副騎士団長。やはり目的はベラルーシ軍を追うクロックシュタイン卿やヴァイトランド卿の先遣隊への側面攻撃でしょうか?」
「あるいはそれを突いてこのスモレンスクを一気に落とす事かもな」
「それは」
「それによって、先遣隊を呼び戻す効果もありうるからな」
「では。先遣隊を呼び戻しますか?」
「いや。ベラルーシ軍に与えた打撃はまだ十分ではない。いま慌てて戻せば、再編された敵軍に逆に追撃される。まだしばらく追撃は 続行させろ。ただしいつでも反転できるようより徹底的にだ」
「イエス。マイ・ロード」
「では。こちらの防備はどうされますか?」
「アーウィング卿を呼べ!」
しばらくして部下にして、次男でもある青年の姿が画面の一つに映る。
『何用ですか。副騎士団長』
その態度には、いささか親に対する感情的な物はない。
「既に知っているだろうが。ウクライナ軍がこちらに向かってきてる。卿はゴーザルス卿、クレメンタイン卿の両名と共に、これを迎撃せよ!」
『イエス。マイ・ロード』
消える画面。
「モスクワ並びにサンクト・ペテルブルクからは?」
「モスクワ本部のシュタットフェルト卿からは中間点まで後詰めの進出するとの報が来ている。またサンクト・ペテルブルクからはサン・ジル卿とヴィヨン卿が先遣隊の後退支援も兼ねて、こちらも中間点まで進出予定だ」
|
|