[37784] コードギアス 追憶のエミリオ MEMORY−11 大中央騎士団 − Grand Central − T |
- JIN - 2017年11月05日 (日) 23時54分
広大な雪原。
その中を進む、一連のKMFを含んだ車両軍。
ベラルーシ国旗をはためかせているが、その中にはポーランドをはじめとする雑多な戦力も混じっている。
その中で交わされる様々な会話や交信。
(やれやれ。まったく。手応えが無いったらありゃしないぜ。ちょっと仕掛けてきたと思ったらすぐに消えやがった)
(所詮。没落貴族の連中なんてそんなもんよ)
(それにしても。あったまくるよなあ、せっかく俺たちが解放に来たってんのに、どこの街の連中も感謝なんかしやしねえ)
(そうそう。どっちかといえば迷惑そうな顔ばかりしやがって)
(そんなに没落貴族どもの方が良いのかねえ)
(ま。後でじっくり再教育してやるさ)
(もうすぐスモレンスクだ。あそこを拠点にすれば、一気にモスクワもサンクト・ペテルスブルクも落とせる)
(俺たちだけでか?)
(スモレンスクが落ちれば、今まで恐る恐るだった超合集国連合の連中だって、ここが張子の虎だって事が分かる。そうなれば黒の騎士団が総出動して終わりさ)
(俺たちの取り分が減りそうだな)
(そうそう。だから今の内にガッチリ押さえとかないとな)
次の瞬間、炸裂の轟音が轟く周囲。
(な、なんだ!?)
(こ、これは!?)
慌てて操作するモニターに映る二つの影。
(紋章付のKMF!)
(新型だと!?)
(例のリングス!?)
(馬鹿な! 連中は東だ!)
混乱の中、新型二機を先頭に、一気に突っ込む一群のKMF。
その嵐の猛攻によって瞬く間に壊乱し、たちどころに逃走に入るベラルーシ軍。
それを見送りながら、交信を交わす新型二機。
(やるな。アリー)
(まったくグロースターなんか全く比べ物にならないわね。この「ニューカッスル」。それにしてもここまで無警戒の無防備とは。まったく。なめられたもんねえ。ヴィク)
(副騎士団長の命令だ。これ以上の追撃は後続が来るまで無しだぞ)
(分かってるわよ)
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