| [37761] コードギアス 追憶のエミリオ intermission 公開 |
- ＪＩＮ - 2017年10月30日 (月) 00時14分
ストックホルム。
「世界軍事情報」本社。
最上階ＣＥＯ室。
大型の複数のスクリーンを見ている二人の男女。
そのスクリーンに映っている様々な映像。
「始まったわね。アルフレッド。いよいよ」
「超合集国連合はどうするんでしょうか？」
「いろいろと結構な御題目を唱えているけど、おそらく動く事はないわね」
「やはりこの間のウスリーの件に絡んでるんでしょうか？」
「おそらく。あのナイトオブリングスみたいな連中が出てきた以上、これ以上待っていては北ユーラシアの新国家が確立されてしまうと見たんでしょうね」
「そう言えば、そのリングスの連中は、ハバロフスクをはじめ、東部のあちこちで呑気に披露宴をやって回っていると聞きますね」
「それよ。今は時期的に天候が悪い。だからフロート艦を持たない北ユーラシアの連中が動くには不利だという判断もあったはずね」
「リングスの連中が西に戻ってこれない間にですか」
「そう。でも気になるわね」
「何がです」
「これまで情報秘匿が厳重だったはずの、北ユーラシアが何故リングスの巡行を大っぴらに公表してるのかよ。まるで今が攻撃のチャンスだと誘ってるみたい」
「するとリングス以外にも何か強力な隠し玉があるってことですか？」
「そう。分かって来たじゃない。アルフレッド」
「とすると回復派の連中はそれに気付かないって事ですか？」
「それは分からないわ。あるいは気が付いていても、この機を逃してはもはや後は無いと思ってるのかも」
「要するに承知で大博打を？」
「そういうこと。単なるハッタリという可能性も無い限り、とにかくやってみるしかないって事よ」
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