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お気楽極楽なSS発表会

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[37747] コードギアス 戦場のライルB2 BERSERK-10『侍皇子と妄執の女…後編1』
健 - 2017年10月22日 (日) 19時15分

「貴様が『侍皇子』か!?」

〈……ああ、そう呼ばれている。〉

ゼラートは敵機を睨み付ける。ランスロットの系列にあたる機体のようだが、正規軍の連中のように油断はしない。相手の実力は間違いなく本物だ。イレヴンの文化をたしなむから弱い、等という頭の悪い奴らは侮っている。それが今回の失敗の要因だ。

「私はゼラート・G・ヴァントレーン、ブリタニアの亡命貴族だ。私はお前を舐めたりはしない……」

搭乗するシュテルンのコクピットでゼラートは剣を抜き、敵から一歩下がる。

〈ああ、腕で分かる。持ち直したのもお前の指揮だな?〉

「…さあな。」

〈中佐、敵が列車砲と砲撃型で後方に攻撃を開始。我々を孤立させるつもりです!〉

イロナからの通信でゼラートは内心で頷く。前衛を孤立させるのは良い手段だ。しかも…後ろにいるのはあの腰抜け共だ。これほど倒しやすい敵もいないだろう……・

「列車砲は本当に全てやられたか!?残っているのならその数を確認し、敵の砲撃位置を計算!算出された位置へ順次砲撃!司令部、それくらい出来るだろう!?」

〈は、はい!本陣へ接近してくるKMF隊はこちらで…〉

〈何を言っている!こちらの守りを充実させろ!戻ってこい!!〉

こいつらは……何も理解していない。所詮は言われた通りにしか出来ない手合いか………自分でどうすべきかなど、全く分からない。保身と命、金しか頭にない上官のお守りを部下がするとは………嘆かわしい。ゼラートはシルヴィオの剣を受け止めながら、邪魔者共に反論する。

「敵を一緒に連れてきても良いのなら戻るが?」

〈…な、ならば貴様らが早く戦え!そんなイレヴンかぶれ共に後れを取るのか!?〉

「貴方方が先にそのイレヴンかぶれに出し抜かれたのでしょう。失点の上塗りをしたいのならば、止めません。」

司令官達は黙りこんだ。そして……

〈わ、分かった!上空の敵の迎撃をするから早く何とかしろ!〉

ゼラートは舌打ちして、「了解。」と答える。



ウェンディはインドから回された暁直参仕様のコクピットでため息をついた。この期に及んでもこれでは、負けは決まったようなもの。どうせ上の奴らは戦後の地位保証の算段でもしている頃だ。それでも…彼のためにやらねば。

「敵の砲撃型に攻撃を仕掛ける。続け!」

ウェンディを戦闘に少数のKMFとヘリが続く。廻転刃刀で敵機ローレンスに斬りかかるが、シールドに阻まれる。

〈良いの?私潰しても本陣が潰されるわよ?〉

「どうせもう負けは決まっているんだから、少しくらい爪痕残しておくのよ!」

〈ふーん…そう。でも、私も噛まれてあげる気は無いから。〉

ローレンスが距離を置いてオールレンジボマーを発射する。ウェンディはシールドで止めるが、他のヘリやKMFは撃墜される。

強い……機体性能に頼っているわけじゃない!!



アサドは指揮官機がゼラートを抑えている間に攻めてくるKMF部隊と交戦していた。

「畜生、こっちは正規軍が役立たずばかりだってのに!!」

グロースターのヒートソードで攻めてくるサザーランドを両断するが、僚機のグラスゴーやパンツァー・フンメルは撃破されていく。

「ああ、もう!おれら以外距離を取れ!性能も腕も向こうが上だ!!二、三機あたりで一機潰せ!!」

〈了解!〉

他の外人部隊のグラスゴーが2機でグロースターを撃破し、パンツァー・フンメルの砲撃を交わしたサザーランドが別の機体の砲撃で撃破される。



イロナとアレクシアもグロースターで敵のエース隊と斬り結んでいた。腕は間違いなく一流だ。

「こいつらの相手は私達がするから、貴方達は他の奴らを抑えて!!」

イロナは一機のグロースターと距離を置き、アレクシアは敵の機体を押し返す。

〈向こうは市民の犠牲なんてお構いなしで攻める本国よ!!ぬるま湯に浸かってた正規軍は当てにしない!!〉

「はい!!」



戦局はブリタニア側が押していた。外人部隊が前線で敵を食い止めているとはいえ、列車砲と上空の艦の砲撃で地上部隊は散り散りになりつつあった。更に、後方の正規軍は支援の砲撃こそしても積極的にそれ以上はしようとしない。

彼らはここを破られればフランスだけでなく、ドイツや北欧諸国も完全に丸裸になるということが分かっていない。そもそも興味すら無い……あるのは保身だけだ。そして、それを理解している者達もイレヴンや外人部隊のせいにしている…………自分達が真面目にやっている、と思い込んで。



[37748]
健 - 2017年10月22日 (日) 19時20分

ゼラートとシルヴィオ、五分五分の戦いですが……味方が足を引っ張るおかげで徐々にシルヴィオが押しています。



JINさん

だから、スザクやユフィみたいに自分の予想の斜め上を行くタイプに弱いんですよね。

残念ながら、ドイツにはスマイラスやバルディーニみたいな階級の高いまともなのは名前付きにいません。

とはいえ、一部のまともな上層部はことを分かっている、と思ってください。



Ryuさん

使える駒程度の認識です。馬鹿な奴らは換えなんていくらでもいる程度にしか思っていません。駒の性能すら理解出来ないのです。

シンも言っていましたが、味方が馬鹿なおかげで苦労しています。

[37749]
Ryu - 2017年10月22日 (日) 22時29分

まさに「厄介なのは有能な敵より無能な味方」というゼラート達の状況。

それでも役立たず達を戦える様にフォローしてやらねば、やがて駆逐されて残るのは自分達だけ。

そうなれば後は集中攻撃を喰らって終了な為、最悪敵の狙いを分散させる肉壁要員としてでも生きて貰わねば困るという事か。

とにかくストレスの溜まる状況下、これで戦後正規軍兵士達のお気楽無神経な発言を聞こうものならどうなるか、ある意味見物。

[37750]
JIN - 2017年10月23日 (月) 22時28分

まあ彼らの関係については「味方」というより、あくまで「敵の敵」に過ぎないわけですからね。

ゼラートたちにしても、たとえどんな気に食わない奴であろうと「ブリタニアと戦う」事が第一であるならば、「ブリタニアの敵」を無下には出来ないわけで。

それにそのための「相棒」がどういう連中かは知ってるはずだし、知ってなければならない。

(それこそ「百万のキセキ」のセシルの台詞みたいに。)

あまりグダグダ言うのは、むしろ自分自身を惨めにするだけだと。

それにシルヴィオにしても、この戦いはあくまで「邀撃戦」であり、たとえここで勝っても再侵攻を仕掛けるだけの戦力は無いわけで、押し引きの膠着状態はまだまだ続くと。


それにしても、こう見ると、このシリーズの戦いというのは、まさに改めて「より多くの力と才能を結集かつ活用出来た方が勝つ」という実にシンプルな物だという事を思い知らされます。

それには「専制」も「民主」も関係ない。

とにかく「排除」「選別」などでは勝てないのだと。


C.C.「その条件を揃えるのも力の内だ」(7話)

藤堂「全てを出し切らなければ何も獲得できはしない。それは国でも個人でも同じこと」(17話)


つくづく第一期は偉大でした。



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