[37725] コードギアス 追憶のエミリオ MEMORY−10 ベラルーシ戦線 V |
- JIN - 2017年10月09日 (月) 22時46分
ウクライナ。
首都キエフ。
北のベラルーシでの動乱を反映してか、こちらでの動きも甚だしい。
町には軍用車両が行きかい、それを見つめる人々の顔にも不安が漂う。
その内の一台がある邸宅に飛び込む。
応接間。
そこで深刻な顔で向き合う、二人の男。
「フメリヌィツィキー将軍! ベラルーシの現状はどうなんですか!?」
「落ち着いてくれアレクセイ。こちらに分かる事はコシチェスコ首相の身に危害が加えられたという情報はまだ無いという事だけだ。御家族についてもな」
「超合集国の動きは?」
「当然にクーデターによる軍事政権は認めないという姿勢だ。北ユーラシアへの軍事攻撃もな。だが厄介なのは…」
「なんです?」
「ポーランドがベラルーシへの軍事支援を提唱し、スロバキアがそれに賛同した。しかも我が国は…棄権だ」
「それは! 我が国もベラルーシへの支援に加わる可能性があるという事でしょうか!?」
「ベラルーシの内情はどうであれ、もしベラルーシが再度落ちれば、それは地理的条件として北ユーラシアに対する我が国の孤立突出化を意味する。それはかつてに見たとおりだ。君も知ってるようにな」
「…」
「政権内部にはベラルーシに積極的に呼応しようという動きもある。ベラルーシと同様の軍事クーデターも起きかねないのが現状だ。特に北部方面軍の動きは急だ。あるいはベラルーシ方面に呼応して側面を突こうという動きもあるらしい」
「それは…」
「そうだ。全面戦争への開始だ」
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