[37723] コードギアス 追憶のエミリオ MEMORY−10 ベラルーシ戦線 U |
- JIN - 2017年10月08日 (日) 01時32分
「ヴォルガ戦争」の発端となったのは、いわゆるドニエプル川西部のバブルイスクに駐屯していた北ユーラシア側の部隊が急撤退したためと言われる。
その原因は定かではないが、とにかくそれを回復の機会と見たベラルーシ側が一気に現地の回復に動き、更には勢いのままにドニエプル線にまで押し出したのが状況の悪化を招いたとされる。
そしてオルシャ−マヒリョウの間で小競り合いが起きたが、そのままの勢いで、現地部隊が一気に武力行使に動き、遂に大規模な戦闘が勃発したのである。
当時のベラルーシを代表するコシチュシュコ政権としては、地理的に明確なドニエプル線を境界として維持する方針を打ち出したが、これを全土解放の機会と見做す、現地部隊は一気にドニエプル川の渡河を図り、活動を開始する。
しかし対岸を防御する現地貴族連合軍も、ただ勢いで押し寄せる連中に対し、有利な対岸での迎撃を行い、散発的に渡河を試みる相手を次々と打ち倒していった。
首都ミンスク。
ベラルーシ首相官邸。
「首相! 現地軍から緊急派遣を要請しています!」
「命令は行った通りだ! 私は渡河など許可していない! 対岸への攻撃を停止し、現地の防御を優先しろ!」
「しかし! 今こそ全土解放のチャンスです!」
「そうです! それに勢いを増せば、そのまま旧ロシア領内にも突入できます!」
「そうなれば一気にあんな奴らなど!」
「だめだ! これはむしろヴェランスの仕掛けた罠だ! 奴はハブルイスクをわざと放棄した! これは明らかにこちらから攻めかからせるためだ! なぜ分からん!?」
「罠なら罠でも良いではありませんか! そんな姑息な罠! 勢い任せで一気に乗り越えましょう!」
「だめだ! 我々にはまだそこまでの力は無い!」
「どうしてもですが!」
「だめだ!」
「ならば仕方ありません!」
「なに!?」
「非常手段です! これからは我々が国家の大義を実行させていただきます!」
|
|